HCJ2012
HCJ2012に今年も出展した。
十数年前から連続して出展している。
「豆クック」という小型卓上豆腐製造装置の開発がきかっけだ。
大型の豆腐製造装置の分野で他メーカーに水をあけられ、地方の豆腐機器メーカーとして生き残りをかけて作った機械であった。
もともとは大阪の知人らと手作りの卓上豆腐製造装置でできたてのおいしい豆腐をスーパーなどで作ったら受けるのではないかといったことではじめたが思っていたように普及しなかった。
豆腐の価格も下落の一途を進んでおりインストア型の豆腐ショップはどんどんなくなっていっていた。
独創性を活かしてニッチトップの大田区の町工場の記事に憧れ,他があまりやっていない分野でトップを目指そうと考え改良を加えた。
初期モデルを更に小型化して異分野でも使ってもらえそうな装置にして、HCJ(当時は国際ホテルレストランショー単独の展示会だったかも)に思い切って出展してみた。
その頃豆腐メーカー以外には得意先もほとんどなく異分野への挑戦は不安もあった。
「とりあえあずやってみよう。、2~3回くらい出しててダメなら考えよう」と心に決めて出展した。
気がつけば十数年連続して出展していた。
先日の出展でとても嬉しいことがあった。黒川温泉のふもと旅館の女将さんであるの松崎さんがブースの来てくれ いろいろ昔話に花が咲いた。
HCJに出展したばかりころ、豆クックで作った豆腐をひたすら試食でだしていた。
そこに女将さんが通りかかり できたての豆腐を試食して味をとても気に入ってくれ すぐに機械を導入していただいた。
おまけに黒川温泉のほかのホテルのお客さんも紹介していただいた。
ライバルの施設を紹介することなど通常はありえないと思っていたが 黒川温泉のことを知るととてもよく理解できた。
以前は無名に近い黒川温泉で松崎さんは女将の会を結成し、地域が連携して黒川温泉のお風呂めぐりなど新しい企画をうみだし
黒川温泉を全国でも超有名な温泉地として強いブランドアイデンティティを構築した女将である。
松崎さんには地域を意識した情報発信などいろいろなことを勉強させていただいた。
これらについては次回でも書くつもりである
この時松崎さんとの出会いがなかったらひょっとするとHCJ出展を止めていたかもわからない。
止めていたら萬来鍋の開発もなかっただろう。
ふもと旅館さんとは現在でも継続して原料や資材など長くお取引いただいている。
また今年も新たな出会いをいただいた。よいご縁をいただいたことに感謝。